集英社オンラインに掲載された、オウム真理教事件の教祖、麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚の三女、松本麗華さんが、父への思いや自身のこれまでの苦労を語ったインタビューが注目を集めています。彼女は、父が逮捕された年齢と同じ40歳を迎えた現在、事件の被害者や遺族に対する気持ちや、自身が背負う「加害者家族」という立場の苦悩について率直に語りました。
麗華さんは、社会からの厳しい視線にさらされた経験として、高校や大学での受け入れ拒否、就職差別、銀行口座の開設困難などを挙げています。また、被害者や遺族に対し「生きていて申し訳ない」と感じる一方で、事件に直接関与していない自身が謝罪することへの葛藤も明かしました。さらに、「死刑がなくなってほしい」と切実に語り、父の死刑執行が自身にも深い影響を与えたことを告白しています。父との面会で「昏迷状態」にあった彼の姿を目の当たりにした無力感や、オウム真理教の事件に対する分析についても述べています。
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「死刑がなくなってほしい。誰にもこんな経験をしてほしくない」“麻原彰晃の娘”が語る、オウム真理教の教祖を父にもつということhttps://t.co/VXGBi5uOZm「松本サリン事件」から今年で30年。被害者や遺族に対しての思いを語った。
— 集英社オンライン (@shueisha_online) February 1, 2024
ネットの反応
ネット上では、このインタビューに対して賛否両論が寄せられています。
「彼女が事件に直接関与していないにもかかわらず、社会からここまで排除されてきた現実に驚いた」という同情的な声がある一方、「被害者や遺族の気持ちを考えたら、このタイミングでの発言は違和感がある」といった批判的な意見も見られます。
一部では、「死刑に反対する意見には共感できる」「加害者家族も被害者だと思う」と擁護の声が上がる一方で、「謝罪しないことを選んだ理由には納得できない」という厳しい指摘もありました。また、「父親を大切に思っていたという発言が不快」というコメントも見受けられます。
松本麗華さんの語る体験は、加害者家族としての苦悩を深く感じさせるものです。社会が「加害者」とその家族を同一視し、排除する傾向は、事件を直接引き起こしたわけではない家族にも重い影響を及ぼしています。一方で、彼女が「死刑がなくなってほしい」と語る言葉は、父の死刑執行を経てなお、命の尊さや人権に思いを馳せる姿勢の表れと言えるでしょう。
とはいえ、オウム事件の被害者や遺族にとっては、この発言が許し難いものとして受け止められる可能性もあります。事件の記憶が消えない中で、社会の一部が彼女を冷たく見るのは理解できる側面もあるでしょう。
しかし、彼女の経験を通じて、「加害者家族」という立場の複雑さを知る機会を得られることは、社会にとっても重要です。彼女自身が述べるように、「他人の権利を侵害してはならない」という教訓は、事件の加害者や家族のみならず、私たち一人ひとりに通じるメッセージでもあります。彼女の発言が、多様な意見を巻き起こす中で、より深い議論のきっかけとなることを期待したいと思います。
ネット上のコメント
・卑劣な犯罪の方が無くなってほしい。
・死刑を無くして、強制労働の刑を新設した方が良い
・被害者の声 被害者の家族の声を取り上げなさい。
・説得力無し
・いやいや、とんでもない事しでかしたからな
・おまゆう
・悪いことしたら罰せられる。これは至極当然のこと。