◇ナ・リーグ ドジャース-カブス(2024年9月11日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、本拠でのカブス戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席で3戦ぶりの一発となる47号を放ち、キャリアハイを更新した。
初回、先頭で打席に入ると、相手先発・ウィックスの4球目、スライダーを完璧に捉えた。打球速度118・1マイル(約190・1キロ)を計測する弾丸ライナーを中堅右に突き刺し、打球の方向を指さしながら、ダイヤモンドを一周した。
打球の飛距離は405フィート(約123メートル)で打球角度は19度。10度台の本塁打は今季1本もなく、これが“今季一”の弾丸ライナーとなった。
この一発で自身初のMVPを獲得した2021年のシーズン46本塁打を上回り自己最多となった。先頭打者本塁打は今季6本目、通算では12本目となった。
また、メジャー通算218本塁打となり、韓国出身の秋信守(チュ・シンス=現韓国SSG)が持つアジア選手最多本塁打記録に並んだ。9日のカブス戦で47盗塁を決めており、これで47本塁打&47盗塁。いずれもシーズン52本塁打&52盗塁ペースで、前人未踏の「50-50」へ着実に前進している。
この日は世界を震撼(しんかん)させた01年9月11日の米中枢同時テロから23年を迎え、選手らは帽子の右に「September 11、2001 We shall not forget」(2001年9月11日、私たちは忘れません)と記されたパッチを着けて試合に臨んだ。
10日のカブス戦は山本由伸、カブスの今永昇太、鈴木誠也の4人が先発メンバーに名を連ね、2007年5月4日のヤンキース(井川慶、松井秀喜)―マリナーズ(イチロー、城島健司)以来17年ぶり2度目の日本選手4人同時先発となった。
今永が7安打3失点で13勝目、鈴木は3安打1打点で逆転勝利に貢献。山本も右肩腱板損傷からの復帰登板で4回1失点8奪三振と結果を残した一方で、大谷は今永から3打数無安打に打ち取られるなど2戦ぶりの無安打に終わっていた。