崖っぷちの韓国保守 李明博元大統領実刑判決

【ソウル=名村隆寛】収賄罪などに問われた韓国元大統領、李明博(イ・ミョンバク)被告(76)に1審判決で、大方の予想通り実刑判決が下された。韓国では前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告(66)が8月の控訴審判決で、収賄罪などにより懲役25年の実刑判決を受けた。旧保守政権に対する断罪の勢いは止まず、保守勢力は一層追い込まれている。

 李被告への実刑判決は、政権発足以降、旧政権たたきを続ける文在寅(ムン・ジェイン)政権による“積弊精算”の象徴的なものだ。特に李被告の場合、韓国では「政治的な報復」との見方が当然視されている。文氏が腹心を務めた左派の盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が、李明博政権下で不正資金疑惑で取り調べを受け、自殺したためだ。

 過去の政権たたきは、今の保守系野党をも追い詰めている。経済政策で批判を受けつつも、南北首脳会談の実現で文在寅政権は国民の支持を回復している。5日に発表された世論調査では、次期大統領にふさわしい人物として李洛淵(イ・ナギョン)首相を筆頭に、上位5人を政府与党系の人物が占めている。

 韓国では今、勢いに乗った左派政権が“やりたい放題”といってもいい状況だ。一方で、保守系政党は危機に慣らされてしまい、支持率は低迷。政権批判を繰り返してはいるものの、実質的に何もできず、存在感さえ薄れてきている。

 保守派を象徴する李被告に有罪が宣告された韓国だが、保守潰しはこれに終わらず、今後も露骨に続けられそうな情勢だ。

出典 https://www.sankei.com/world/news/181005/wor1810050026-n1.html